大祓を有効活用しよう!

皆様は「大祓(おおはらえ)」という言葉を耳にしたことがありますか?
大祓とは、古くから伝わる厄祓いの儀式で、毎年6月30日と12月31日の年に2回行われます。
大祓の日は、悪い運気をリセットし、次の半年間に向けて仕切り直す日でもあります。

そこで今回は、この大祓の日を有効活用するためのアドバイスをさせていただきたいと思います。


①大祓の日は「厄落とし」の日

「大祓」とは、知らず知らずのうちに犯してしまった罪や過ち、穢れを祓い清め、心身共に新たな気持ちで次の半年に臨む…という、大切な区切りの日にあたります。
大祓は1年に2回あり、毎年6月30日と12月31日に行われます。
それぞれの大祓の日を、

  • 6月30日→夏越(なごし)の祓
  • 12月31日→年越(としこし)の祓

と呼びます。

毎年6月末と12月末を目安に、大掃除や厄落としをして、悪い運気をリセットする


ことにより、無病息災を願う日とされています。


この大祓の日を無視して、厄落としをしないままにスルーしてしまうと、

厄がリセットされずに、そのまま翌期に持ち越しになってしまう


ため、厄が溜まる一方になってしまうわけです。
「厄が溜まるとどうなるか?」と言うと、単純に「運が悪くなる」と言ってしまえばそれまでですが、もう少し突っ込んでお話をさせていただくと、

厄を落とさないと、どんなに運気を上げる行動をしても、厄に足を引っ張られてしまって、なかなか運気が伸びない


んですね。
厄が溜まり気味のサインはいくつかあるのですが、誰にでも分かりやすいところですと、

  • 怒りっぽくなる
  • 悲観的に物事を考えやすく、鬱っぽくなる
  • お風呂に入りたがらなくなる
  • 心なしか顔にツヤがなくなったような感じがする
  • 体がだるい
  • 気力がなくなる
  • 面倒臭がりになる
  • インスタント食品やジャンクフードを好き好んで食べる回数が増える
  • 特に理由もなく太るor浮腫む
  • 寝付きが悪くなる
  • 身だしなみに気を配らなくなる
  • 外出が億劫になる

などといったサインが出てきた場合、それはかなり厄が溜まっている状態だと言えます。

イメージとして分かりやすく伝えるなら、「スキンケア」が非常に良い例えだと思います。
例えば、日頃、洗顔やメイク落としをちゃんとやっていない状態で、いくら高級な化粧水や美容液を塗りたくったところで、有効成分がなかなか肌に浸透して行くわけがないです。
それなのに、「どうしてちゃんと効果が出ないの?」と、次々とあんな美容液だのこんなクリームだのに手を出しては、どんどん散財していくわけですよ。(笑)
「その前にちゃんと正しい洗顔をしろよ!」という壮絶なオチが待っているわけですが、運気もスキンケアと全く一緒で、肌がキレイな人ほど洗顔を大切にしているように、

運がいい人ほど、日頃の「厄落とし」がきちんと出来ている


と言えます。
ただ、それでもセルフケアは100%とは言えないわけです。
大祓とは、例えるならば、「プロにやってもらうスペシャルケア」のようなものなんですね。

大祓というものがどういうものかイメージ出来たでしょうか?
次の項目では、6月30日&12月31日のそれぞれの大祓の日に共通してやっていただきたいことを、実践しやすいように箇条書きにまとめさせていただき、アドバイスさせていただきます。

②大祓の日(6月30日&12月31日)前日までにすること

  • 家中の大掃除を済ませておく
  • 古くなったもの、不要なものを処分する
  • 下着や靴下、ストッキング、タオル、マット類など、普段厄を吸っているものを新調する(年に2回の大祓の日を目途に新調する習慣をつけると◎)
  • 髪の毛をカットして、髪の毛についた厄を落とす
  • 手足の爪を短く切る
  • 踵や肘などの角質ケアをする
  • アカスリやお肌のピーリングをする(肌が弱い方は無理をしないこと)
  • 顔剃りやムダ毛の処理を済ませておく

③大祓の日(6月30日&12月31日)当日にすること

  • 朝早く起きて、日の出の朝日を浴びる
  • 朝起きたら、家全体の換気をする(玄関のドアを開ける際は、チェーンを掛けるなど防犯面を配慮した上で換気をすること)
  • 吉方位の水を1日かけて2リットル以上飲み、体内をデトックスする(起床時と就寝前にも飲むようにすると◎)
  • 玄関に盛り塩をする(盛り塩に使う塩は粗塩or岩塩を選ぶこと)
  • 午前中に浄化系のお香(サンダルウッドやセージ、ティートゥリー、ジュニパーなど)を焚いて空間を浄化する
  • 神棚を拝む際に最低でも「祓詞」、出来れば「大祓詞」を唱える(紙に書いたものを唱えてもOK)
  • 神社へ参拝し、厄祓いをして来る(当日参拝出来ない方は、事前に参拝を済ませておく)
  • 当日は「白い服」を着る(全身白がベストですが、難しい場合は上下どちらか白で構いません)
  • 新しい下着や靴下を身に付ける(白がベスト)
  • 鳥の声や小川のせせらぎなど、空間浄化のBGMを流す
  • リンパマッサージやストレッチなどで、老廃物の排出を促す
  • プチ断食をする(肉・魚などの動物性タンパク質はなるべく避ける)
  • 水晶やアメジストなど浄化力が強いパワーストーンを身に着ける
  • 粗塩+日本酒風呂に入る(半身浴が出来ればベスト)
  • いつもより早めに寝る(可能であれば22時には就寝する)




補足①:祓詞

掛(か)けまくも畏(かしこ)き 伊邪那岐大神(いざなぎのおほかみ)
筑紫(つくし)の日向(ひむか)の橘(たちばな)の小戸(おど)の阿波岐原(あわぎはら)に
御禊(みそぎ)祓(はら)へ給(たま)ひし時に生(な)り坐(ま)せる祓戸(はらへど)の大神等(おほかみたち)
諸諸(もろもろ)の禍事(まがごと) 罪穢(つみけがれ)有(あ)らむをば
祓(はら)へ給(たま)ひ 清(きよ)め給(たま)へと白(まを)す事を
聞(きこ)食(しめ)せと 恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まを)す

補足②:大祓詞

高天原(たかまのはら)に神留(かむづま)り坐(ま)す
皇親神漏岐(すめらがむつかむろぎ) 神漏美(かむろぎ)の命(みこと)以(もち)て
八百萬(やほよろづの)神等(かみたち)を神集(かむつど)へに集(つど)へ賜(たま)ひ
神議り(かむはかり)に議(はか)り賜(たま)ひて
我(あ)が皇御孫命(すめみまのみこと)は 豊葦原瑞穂國(とよあしはらみづほのくに)を
安國(やすくに)と平(たひ)らけく知(し)ろし食(め)せと 事依(ことよ)さし奉(まつ)りき

此(か)く依(よ)さし奉(まつ)りし國中(くぬち)に 荒振(あらぶ)る神等(かみたち)をば
神(かむ)問(と)はしに問(と)はし賜(たま)ひ 神(かむ)掃(はら)ひに掃(はら)ひ賜(たま)ひて
語(こと)問(と)ひし 磐根(いはね) 樹根立(きねたち) 草(くさ)の片葉(かきは)をも語(こと)止(や)めて
天(あめ)の磐座(いはくら)放(はな)ち 天(あめ)の八重雲(やへぐも)を
伊頭(いつ)の千別(ちわ)きに千別(ちわ)きて 天(あま)降(くだ)し依(よ)さし奉(まつ)りき

此(か)く依(よ)さし奉(まつ)りし四方(よも)の國中(くになか)と
大倭日高見國(おほやまとひだかみのくに)を安國(やすくに)と定(さだ)め奉(まつ)りて
下(した)つ磐根(いはね)に宮柱(みはばしら)太敷(ふとし)き立(た)て
高天原(たかまのはら)に千木(ちぎ)高知(たかし)りて
皇御孫命(すめみまのみこと)の瑞(みづ)の御殿(みあらか)仕(つか)へ奉(まつ)りて
天(あめ)の御蔭(みかげ) 日(ひ)の御蔭(みかげ)と隠(かく)り坐(ま)して
安國(やすくに)と平(たひ)けく知(し)ろし食(め)さむ國中(くぬち)に
成(な)り出(い)でむ天(あめ)の益人等(ますびとら)が
過(あやま)ち犯(をか)しけむ種種(くさぐさ)の罪事(つみごと)は
天(あま)つ罪(つみ) 國(くに)つ罪(つみ) 許許太久(ここだく)の罪(つみ)出(い)でむ

此(か)く出(い)でば 天(あま)つ宮(みや)事(ごと)以(も)ちて
天(あま)つ金木(かなぎ)を本(もと)打(う)ち切(き)り
末(すゑ)打(う)ち断(た)ちて 千座(ちくら)の置座(おきくら)に置(お)き足(た)らはして
天(あま)つ菅麻(すがそ)を 本(もと)刈(か)り断(た)ち
末(すゑ)刈(か)り切(き)りて 八針(やはり)に取(と)り辟(さ)きて
天(あま)つ祝詞(のりと)の太祝詞(ふとのりとごと)を宣(の)れ

此(か)く宣(の)らば 天(あま)つ神(かみ)は天(あめ)の磐門(いはと)を押(お)し披(ひら)きて
天(あめ)の八重雲(やへぐも)を伊頭(いつ)の千別(ちわ)きに千別(ちわ)きて 聞(き)こし食(め)さむ

國(くに)つ神(かみ)は高山(たかやま)の末(すゑ) 短山(ひきやま)の末(すゑ)に上(のぼ)り坐(ま)して
高山(たかやま)の伊褒理(いぼり) 短山(ひきやま)の伊褒理(いぼり)を掻(か)き別(わ)けて聞(き)こし食(め)さむ

此(か)く聞(き)こし食(め)してば 罪(つみ)と言(い)ふ罪(つみ)は在(あ)らじと
科戸(しなど)の風(かぜ)の天(あめ)の八重雲(やへぐも)を吹(ふ)き放(はな)つ事(こと)の如(ごと)く
朝(あした)の御霧(みぎり) 夕(ゆふべ)の御霧(みぎり)を
朝風(あさかぜ) 夕風(ゆふかぜ)の吹(ふ)き払(はら)ふ事(こと)の如(ごと)く
大津辺(おほつべ)に居(を)る大船(おほふね)を 舳(へ)解(と)き放(はな)ち 艫(とも)解(と)き放(あな)ちて
大海原(おほうなばら)に押(お)し放(はな)つ事(こと)の如(ごと)く
彼方(をちかた)の繁木(しげき)が本(もと)を 焼鎌(やきがま)の敏鎌(とがま)以(も)ちて
打(う)ち掃(はら)ふ事(こと)の如(ごと)く 遺(のこ)る罪(つみ)は在(あ)らじと
祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)ふ事(こと)を
高山(たかやま)の末(すゑ) 短山(ひきやま)の末(すゑ)より 佐久那太理(さくなだり)に落(お)ち多岐(たぎ)つ
速川(はやかわ)の瀬(せ)に坐(ま)す瀬織津比賣(せおりつひめ)と言(い)ふ神(かみ) 大海原(おほうなばら)に持(も)ち出(い)でなむ

此(か)く持(も)ち出(い)で往(い)なば
荒潮(あらしほ)の潮(しほ)の八百道(やほぢ)の八潮道(やしほぢ)の潮(しほ)の八百會(やほあひ)に坐(ま)す速開都比賣(はやあきつひめ)と言(い)ふ神(かみ)
持(も)ち加加(かか)呑(の)みてむ 此(か)く加加(かか)呑(の)みてば 気吹戸(いぶきど)に坐(ま)す気吹戸主(いぶきどぬし)と言(い)ふ神(かみ)
根國(ねのくに) 底國(そこのくに)に気吹(いぶ)き放(はな)ちてむ

此(か)く気吹(いぶ)き放(はな)ちてば 根國(ねのくに) 底國(そこのくに)に坐(ま)す速佐須良比賣(はやさすらひめ)と言(い)ふ神(かみ)
持(も)ち佐須良(さすら)ひ失(うしな)ひてむ

此(か)く佐須良(さすら)ひ失(うしな)ひてば 罪(つみ)と言(い)ふ罪(つみ)は在(あ)らじと
祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たま)ふ事(こと)を
天(あま)つ神(かみ) 國(くに)つ神(かみ) 八百萬神等(やほよろづのかみたち)共(とも)に 聞(き)こし食(め)せと白(まを)す