吉方位の割り出し方

九星気学では、五行の性質を9つの星で表します。

九星の名前
読み方
一白
いっぱくすいせい
二黒
じごくどせい
三碧
さんぺきもくせい
四緑
しりょくもくせい
五黄
ごおうどせい
六白
ろっぱくきんせい
七赤
しちせききんせい
八白
はっぱくどせい
九紫
きゅうしかせい

それぞれの星の名前に「」「」「」「」「」という字が入っているのがお分かりになるかと思いますが、 分かりやすく五行ごとに表にまとめてみましょう。

五行
九星
三碧木星、四緑木星
九紫火星
二黒土星、五黄土星、八白土星
六白金星、七赤金星
一白水星

ちなみに、各五行の持つ基本的な意味は、以下の通りになります。

五行
基本的な意味
物事を成長・発展させる気を意味する。季節に例えるなら「」。
物事の勢いを増し、旺盛にさせる気を意味する。季節に例えるなら「」。
物事の保護と腐敗の相反した気を意味する。季節に例えるなら「季節の変わり目」。
物事を実らせ、完成させる気を意味する。季節に例えるなら「」。
物事を育み、養う気を意味する。季節に例えるなら「」。




五行の基本的な性質が分かったところで、次は、各九星の基本的な意味についてお話して行きます。
例えば、同じ「」の気に属する三碧星と四緑星ですが、同じ「」の気の性質を持ちながらも、 微妙に意味が異なります。
基本的な意味を一通り表にまとめてみます。

九星
基本的な意味
一白
愛情、絆、信頼関係、結び付き、再生、秘密、妊娠、あれこれ思索する、我慢する
二黒
労働、育てる、母性、家庭生活、庶民、地方、コツコツ努力する、安定感、温厚さ
三碧
若さ、活動的、進歩、運動、情報、伝達、音楽、議論する、物事を世に送り出す
四緑
人の縁、往来、人や物が集まる場所、交際、評判、宣伝、旅行、貿易、交渉する
五黄
破壊と創造、政治、帝王、欲望、毒物、死、腐敗、ゴミ、災害、破産、遺書、墓地
六白
主人、ステイタス、父性、社会生活、神社仏閣、信仰、多忙、投資、ボランティア
七赤
豊かさ、社交性、おしゃべり、恋愛、趣味、飲食、レジャー、お金、引退後の生活
八白
節目、相続、世代交代、変化、改善する、貯蓄、親類縁者、再チャレンジ、歓迎
九紫
知性、芸術性、美貌、研究開発、学問、名誉、離別、インスピレーション、発明

これらの五行と九星のパワーバランスを図にすると、以下の通りになります。


九星気学では、これらの五行のサイクルを基に、吉方位と凶方位を割り出します。

  • 相生の関係→「生気
  • 相洩の関係→「退気
  • 比和の関係→「比和
  • 相剋の関係で、相手を攻撃する関係→「死気
  • 相剋の関係で、相手に攻撃される関係→「殺気

色分けからお分かりになるかと思いますが、「生気」・「退気」・「比和」の3つが吉方位で、「死気」・「殺気」の2つは凶方位になります。
それぞれの意味は以下の通りです。

☆吉方位

生気(大吉)
周囲からの援助や引き立てを得て大きく躍進する方位
【使用目的の一例】 マイホームの購入、引越、独立・開業、結婚
退気(吉)
自分が努力したり、周囲の人に尽くすことによって幸運を得る方位
【使用目的の一例】 進学、就職・転職(雇われる場合)、資格の取得
比和(中吉)
同じような立場の人と共同作業をすることで事を成し遂げる方位
【使用目的の一例】 友人を増やしたい、人間関係の改善、恋愛のチャンスを得る

★凶方位

死気(小凶)
自分の言動が原因で周囲に害をもたらし、周囲から誤解をされてしまう方位
【主な凶作用】 悪口や噂を流される、敵が増える、自ら墓穴を掘って失敗する
殺気(凶)
周囲の人や環境のせいで、窮屈な思いをし、能力を発揮出来ない方位
【主な凶作用】 人間関係のトラブル、パワハラ&セクハラ、ケアレスミスが増える




以上の点を踏まえた上で、各九星の吉方位・凶方位を表にまとめます。
この表は、吉方位旅行をする上で、非常に重要ですので、ご自分の本命星の吉方位・凶方位は覚えておくようにすると良いでしょう。

吉方位
凶方位
生気(大吉)
退気(吉)
比和(中吉)
死気(小凶)
殺気(凶)
一白
六白・七赤
三碧・四緑
なし
九紫
二黒・八白
二黒
九紫
六白・七赤
八白
一白
三碧・四緑
三碧
一白
九紫
四緑
二黒・八白
六白・七赤
四緑
一白
九紫
三碧
二黒・八白
六白・七赤
五黄
九紫
六白・七赤
二黒・八白
一白
三碧・四緑
六白
二黒・八白
一白
七赤
三碧・四緑
九紫
七赤
二黒・八白
一白
六白
三碧・四緑
九紫
八白
九紫
六白・七赤
二黒
一白
三碧・四緑
九紫
三碧・四緑
二黒・八白
なし
六白・七赤
一白

九星気学での吉方位旅行は、この表で言うところの、

生気」・「退気」・「比和


の3つの方位を中心に取って行きます。

ただし、吉方位があったとしても、以下の場合は「吉方位」としては使用出来ないのでご注意下さい。

  • 五黄殺や暗剣殺などの「殺」と重なる場合
  • 定位対冲にあたる場合
以上の場合、「吉」の効果どころか「凶」の効果が出てしまったり、思ったように効果が得られないため、この2つのケースに該当する場合は、その方位を「吉方位」としては使用出来ないのでご注意下さい(『凶方位の種類』で詳しく解説します)。