脱!不幸体質 ~こんな人には運は来ない~

よく「失敗に学べ」と言いますが、実際のところ、人は誰かの失敗談に耳を傾けるよりも、成功談に耳を傾ける人の方が多いものです。
それは「成功するにはそれ相応の理由がある」と思うから、成功談に学びたがるわけですが、成功するにもそれなりの理由があるように、失敗するにもそれなりの理由があります。

ここでは、私が「占い」というものを通じて見てきた、不運な人によくあるパターンをご紹介したいと思います。


①物が捨てられず、部屋が汚い

単純に「不運な人」というだけでなく、仕事という面でもそうなのですが、

「物が捨てられない」という人は、「物事の取捨選択が下手」な人が多い


ので、物がどんどん溜まっていてしまい、結果的に何が何だか分からなくなり、最終的には「どこから手を付けたらいいか分からない」という状態に陥りやすいわけですが、こういうタイプの人というのは、結構な確率で、

物事を後回しにする癖がついてしまっている


ように思います。
「後回し」にしても、後でやればいいのですが、結局やらずに終わってしまうことが多い。(笑)
その時にやれば、あまり大した労力もなく終われたのに、後回しにすることで余計に面倒臭くなってしまい、結果的に挫折してしまう
それが積み重なれば積み重なる程、状況はどんどん難しくなってしまうわけです。

“今”やるべきことを“今”やれない人は、かなりの確率で不幸体質


な人ですから、そんな状況ではチャンスなど掴みようがありません。
チャンスに強くなるには、「今やるべきことから逃げない」ということが大切です。

また、物が捨てられない人や、お部屋の整理整頓や掃除がきちんと出来ない人というのは、

厄が溜まっている状態


である人が多いことも、もう1つの特徴として挙げられます。
人は生きていれば、必ず排泄物を出すわけですが、「厄」と言うのは例えるなら、排泄物のようなものです。
もし、排泄物がちゃんと外に出て行かなければ、人は病気になってしまうわけですが、厄もまたちゃんと外に出さなければ、様々な運気がダウンし、「運の不調」という形になって現れやすくなります。

「この運も上げたい!あの運も上げたい!!」と、運を上げることばかりに躍起になっている人がいますが、そういう人に限って伸び悩んでいるのをよく見掛けます。
どうして伸び悩んでいるのか?と言うと、そういう人達は、例えるならば、「食べ物を片っ端からガンガン食べては、きちんと排泄出来ていない状態」であることが多かったりします。
人体だと、そんな状態を続けたら、かえって病気になってしまうのは一目瞭然です。

しかし、「運」という見えないものについては、それが分からなくなってしまっている人が多い。
だからこそ、運を上げるためには、「取り込む」というだけでなく、同時に「きちんと出す」ということも大切なのです。

②イメージが暗く、何となく不潔感が漂っている

「印象がいい人」と「印象が良くない人」のどちらが人に好かれやすいでしょうか?
それは勿論、「印象がいい人」ですよね。

こうやって言われてみると当たり前のことなのですが、「じゃあ、自分のことはどうか?」となると、そのあたりが甘いことが多いものです。
大事なことなので、文字を大にして書きますが、

大方の人間は年を取れば取るほど、自分に甘くなってしまう


ものですから、あれこれ理由をつけては、若い頃のように外見や他人に与える印象にはこだわらなくなってしまうものです。
実はそうした、年齢と共に出てくる「横着さ」も、運を下げる原因の1つなのです。

以前から何度もお話をさせていただいていることですが、

いい仕事もお金も良縁も、総ては“人”が運んで来るもの


である以上、印象が良い人ほど人に親切にしてもらいやすいように、印象が良い人ほど、より多くの幸運のチャンスを得やすいものです。
逆に、イメージが暗く、何となく不潔感が漂っている人は、人に良い印象を与えにくいですから、自ずとチャンスの数も減るわけです。
そこで気付いて、自分の印象を向上させることにも気を遣えばいいのですが、

不幸体質な人ほど、「人は外見じゃなく中身でしょ!」と、この場合、無理があり過ぎる言い訳をし、「自分の本質に気付いてくれない周囲が悪い」と人のせいにする


から、余計に周囲から人が去って行くことになる。
そしてまた、周囲の人達を責める…という悪循環を起こしやすいんですね。

正直言って、そういう人には「関わりたくない」という人が多いと思うのですが、

不幸体質の人からは、幸運だけでなく、人も離れて行く


ので、人前に出る・出ないに関わらず、「人に好印象を与える自分になるにはどうしたらいいか?」ということを、もっと真剣に考えて欲しいなと思います。

③断り方が下手

これは人が好い人や、その場の雰囲気に流されてしまいやすい人に多いのですが、

断り方が下手なことは、不幸への第一歩


と思っていただいて構いません。

最近の女性は、気が強い女性が増えましたから(笑)、あちらこちらで、それはそれは勇ましく、ハッキリと「NO!」と言っている姿を目にしますが、ハッキリと「NO!」と言うことが、必ずしもいいこととは限らないということなんですね。
勿論、ハッキリと断った方がいい場合もありますが、場合によっては、ハッキリ断ることにより、相手の神経を逆撫でし、激高させてしまったり、最悪、逆恨みされてしまうこともあるわけです。

それに、赤の他人に対してはハッキリ断れても、会社の上司や先輩、得意先、お客様、仲の良い友達など、ハッキリと断りにくい相手に対しては、しどろもどろな断り方になってしまう人は決して少なくありません。
そういう中途半端な断り方は、後々トラブルの原因にもなりかねませんから、

上手な断り方をマスターする


ことが、「不幸の芽を摘む」ということにおいては非常に重要です。

また、何か無理難題を押し付けられたとき、「自分が頑張ればいいや」といった自己犠牲精神は、積もり積もると自分が損をするだけですから、程々にしておきましょう。
「人のふんどしで相撲をとる人」の格好のターゲットになってしまい、利用するだけ利用されて終わることが多いので。

④会話の内容が人の悪口や噂話、不平不満が多い

これもまた、「不幸体質」の人の典型例です。
人の悪口や噂話ばかりをしていると、確実に人相が悪くなります。

人の悪口や噂話、不平不満ばかり口にしている人は、

額&目つき&口元


の3つに出ていることが多いので、「何となく顔が怖い」という人が多いのはこのためです。
もし、あなたがつい人の悪口を言ってしまったり、噂話に花を咲かせてしまったり、不平不満を垂れ流しているようでしたら、「なるべく言わないように努力する」もそうですが、顔のマッサージや表情筋を鍛えるエクササイズをして、少しでも人相が悪くなるのを防ぐようにしましょう。

また、「人は環境の生き物」ですから、

普段あなたがどんな言葉を口にし、耳にし、目にしているかで、あなた自身の人生の質が決まります


から、人の悪口や噂、不平不満が多い人は、自ずと似たような人が周囲に集まりますし、好むと好まざると不平不満が多い人生になって行きます。
そうなると、あなたの人生にとって、幸運を運んでくれるようなタイプの人は、あなたからどんどん遠ざかって行きますから、

ネガティブな発言はすればするほど、結果的に損をするのは他ならぬ自分自身


ですから、人の悪口や噂話、不平不満も程々にしておきましょう。

⑤こだわりや執着心が強い

ここが、幸運体質な人と不幸体質な人の決定的な差です。
幸運体質な人というのは、こだわりや執着心が少ないので、結果的にそこに到達出来るのであれば、「急がば回れ」という選択肢を取る事が出来る人が多いんですね。
どんなに回り道をしたとしても、ちゃんとゴールを見据えて回り道をしているから、最終的に目的に辿り着くことが出来る。

でも、不幸体質な人というのは、

何事も最短距離&ショートカットも辞さない考えで突っ走ることが多い


から、幸運体質な人と比べると、無理・無駄・ムラが多いことと、

「絶対に○○したい!」といったこだわりや執着が強過ぎて、途中のプロセスがすっ飛んでしまう


ということもあり、結果的に失敗に終わってしまいやすいんですね。

ダイエットに例えると非常に分かりやすいのですが、例えば、「10kg体重を落とす」として、幸運体質の人と不幸体質の人の考え方の違いは、

  • 幸運体質の人→リバウンドしないように1年かけてじっくり落とす
  • 不幸体質の人→1~2カ月で一気に落とす

と考えてしまいやすいということにあるんですね。
同じ「10kg体重を落とす」という目標であっても、考え方にこれだけ差があるんですね。

普通の人であれば、「それじゃ、もし痩せたとしてもリバウンドするんじゃないの?」と考えるものですが、そこはさすが不幸体質の人。考え方が違う。(笑)

1~2カ月で一気に10kg落せて、しかもリバウンドしない方法


を探してしまうんですよ。
当然、そんなダイエット法は滅多にあるものではない。
だから、「いつまで経っても行動が出来ない」わけです。
そこで先程の話とリンクするのですが、いつまで経っても行動出来ないし、当然、結果も出るわけがないし、いつまで経っても現実が変わらないから、「愚痴が多くなる」んですね。

こだわりや執着が強過ぎるが故に、最初の取っ掛かりの部分のハードルを自分で異常につり上げてしまう


それが、不幸体質の人がいつまで経っても「不幸」な最大の原因の1つなのです。




⑥時間とお金の使い方が下手

これは、お金持ちになれる人とそうでない人の差にも共通するものがあるのですが、

不幸体質な人ほど、“Time is money”の認識に欠けている


傾向が強いです。
それは、自分自身に対してもそうですし、周囲の人達に対してもそうだから、その人の周囲にいる人達はたまったもんじゃないでしょう。

自分の時間やお金を大切に使えない人は、人の時間やお金を奪う傾向が強い


ですから、まさに「疫病神」と言っても過言ではないと思います。
人の時間を「使う」以上は、使う側も何らかのものを提供する必要があるわけですが、不幸体質な人ほどそれをやらない。(苦笑)
一般企業でこれと同じことをやったらどうなるか?

ブラック企業


と呼ばれるのがオチです。

時間とお金の使い方が下手な人は、人生における生産性が低い


ですから、結果的にそれに相応しい人生になってしまう…というだけの話なのです。

幸運体質になりたいなら、時間とお金を効率的に使うこと


が非常に重要です。

⑦感情のコントロールが下手

不幸体質な人は、感情のコントロールが下手な傾向が強いです。
短気は損気」という言葉があるように、短気な人は自ら幸運の芽を壊してしまうことが多いため、結果的に損をしやすい傾向が強いわけですが、盲点なのは、

打たれ弱い人


短気な人であろうと、打たれ弱い人であろうと、「感情のコントロールが下手」という意味では実は同じで、短気な人が衝動的な行動に出やすいのはよくあることですが、同じく「打たれ弱い人」も意外と衝動的な行動に出やすいので注意が必要です。

感情のコントロールが下手だからこそ、目先の事に一喜一憂し、振り回されてしまう


し、

感情のコントロールが下手だからこそ、人の意見が素直に聞けない


とも言えます。
つまり、感情のコントロールが上手く出来ないと、このような悪循環を生んでしまい、結果的に損をしやすくなってしまうというわけです。

短気な人であろうが、打たれ弱い人であろうが、

感情に支配されそうになったら、一呼吸置いて考える癖をつける


と、不幸体質を改善することが出来ます。

衝動的な行動は、大抵、ダメな結果しかもたらさない


と肝に銘じておけば、この問題に関しては、意外とあっさりクリアすることが出来ますよ。

⑧学習能力がない

同じようなことを繰り返してばかりで、進歩も発展もない人って、意外と多いですよね。
そういう人のことを、人は「学習能力がない」と揶揄するわけですが、

一般的に「学習能力がない」という人は、頭デッカチな人が多く、頭では分かっていても、心底納得出来てないから、同じようなことを繰り返す傾向がある


ように思います。
見方を変えれば、「まだ余裕がある状態」とも言い換えられます。

こういうタイプの人は、相当追い詰められてからでないと本気になって動かない傾向が強いため、

問題をこじらせてしまいやすい


という傾向があります。
かなり問題をこじらせてから、周囲の人に「助けて!」と助けを求めがちです。
しかし、周囲の人も、かなり問題がこじれてから「助けて欲しい」と言われても、どうしようもないことが多いのも事実です。
そして、「どうして私はツイていないんだろう…」と思ってしまいやすい…というワケです。

「学習能力がないタイプ」は、「他力本願で、何かあるとすぐ世の中や他人のせいにしやすい」ということがセットになっていることが多い


のも特徴です。
そんなことを言われては、周囲もたまったもんじゃありません。
だから、当然の帰結として、「あいつはどうしようもない…」と、人が離れて行きやすくなります。

このタイプの人は、誰かや何かをあてにせず、自分の力で生きて行く覚悟を定めなければ、同じことを繰り返してしまいやすいので、「生きるということは自己責任なんだ」と自覚をし、腹を括ることが必要になってきます。

⑨周囲の人や世間に対する見栄が強い

周囲の人達や世の中に対して「いい格好がしたい」と、必要以上に見栄を張る人というのは、良く言えば「向上心が強い」と言うことになるのかも知れませんが、実際のところは不幸体質であることが多いです。
世間に対して見栄を張っていそうな人をよく観察していると、

「人からバカにされたくない」という心理が強く働いている


ように思いますし、「人からバカにされたくない」という意識が強ければ強いほど、「人より上の立場にならなければ」と言った気持ちが強くなるように思います。
そうした気持ちが強くなればなるほど、

「人は人、自分は自分」といった物の見方が出来なくなってしまいやすい


ため、「自分」というものを基準にして物を考えるようになってしまい、他人に対して独善的な態度を取ってしまう…という悪循環を引き起こしている人が多いように思います。

そうやって、見栄を張れば張るほど、「本来の自分」というものからどんどん遠ざかって行き、「理想の自分」と「本来の自分」のギャップを埋めることに必死になる


ため、本来の目的を達成することにエネルギーを注ぐことよりも、理想と現実のギャップを埋めることに必死にならざるを得なくなってしまうため、結果的に失敗しやすい…ということになりやすいように思います。

このタイプの人の場合、身近な人だとどうしてもプライドが邪魔をして、自分の素直な胸の内を曝け出せないことが多いので、異業種の人や、直接自分と関係がない第三者に話を聞いてもらうことで、自分を見つめ直すきっかけを作ると良いのではないかと思います。

⑩自己中心的で、他人の気持ちや都合を考えない

当たり前のことですが、人は「社会」というものを構築して、その中で生きています。
「社会」というものは、「いろんな人の集まり」である以上、それぞれの意見や立場は異なります。
そんな中で、みんながみんな、自分の意見ばかり主張していたら、衝突してしまい、物事が前に進んで行きません。

ごくごく当たり前のことなのですが、

社会というものは、自分の都合で動いているものでない以上、マナーや周囲の人達に対する気配りが必要


です。
それは何も「社会」だけでなく、会社にしろ恋愛にしろ、家庭生活にしろ、自分以外の人と関わって仕事をしたり、何かをする以上、必ずセットになってついてくる“課題”です。

先程も申し上げた通り、

「いい仕事もお金も良縁も、総ては“人”が運んで来るもの」である以上、自己中心的になって人に嫌われていては、良いチャンスに恵まれにくくなってしまいます


から、

自分自身を大切にするのと同様に、周囲の人達もまた大切にする


ことが、巡り巡って、やがて幸運へ近付く道なのではないかと思います。