「食事」は、人が生きる上ではなくてはならないもの。
食事を通じて食べ物が持つ栄養を取り込むだけでなく、同時に食べ物が持つ運気を取り込む重要な行動でもあります。
そこで今回は、『食風水の基本』ということで、「運気」の観点からどういうポイントに気を付けて食事をすることによって、より多くの運気を取り込み、運気をアップさせることが出来るのかについて、基本的なポイントをアドバイスさせていただきたいと思います。
食風水の基本
①全ての食べ物には「陰」と「陽」、そして五行がある
全ての食べ物には、「陰」と「陽」、そして、五行(「木」「火」「土」「金」「水」の5つの気)があります。 まず、食べ物の「五気」と「五味」からお話をさせていただきます。 「五気」とは、その食べ物が持つ陰陽の度合いを意味しており、「熱」「温」「平」「冷」「寒」の5つの気に分けられます。
- 熱→「陽」の気が最も強い食べ物
- 温→穏やかな「陽」の気を持つ食べ物
- 平→「陰」と「陽」の中間の気を持つ食べ物
- 冷→穏やかな「陰」の気を持つ食べ物
- 寒→「陰」の気が最も強い食べ物
「陽」の気が強ければ強いほど、体を温めたり、テンションを高くする作用が強く、「陰」の気が強ければ強いほど、体の熱を冷まし、冷静にする作用が強まります。
その性質を利用して、その時々の気候や体調に応じて、これらの食べ物をいただくことで体調管理をして行くわけですが(例:寒い季節にニンニクやショウガを使った食べ物で体を温める)、「体調管理」というだけでなく、「運のコンディションを整える」という意味でも有効です。
一方、「五味」とは、その食べ物が持つ味から「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹」の5つの区分に分けられます。
- 酸(酸っぱい)→「木」の気
- 苦(苦い)→「火」の気
- 甘(甘い)→「土」の気
- 辛(辛い)→「金」の気
- 鹹(しょっぱい)→「水」の気
ここで、それぞれの持つ基本的な五行を当てはめると、
- 酸(「木」の気)→仕事運、学業運、出会い運、人間関係運
- 苦(「火」の気)→ステイタス運、人気運、美容運、合格運
- 甘(「土」の気)→家庭運、健康運、貯蓄運、不動産運
- 辛(「金」の気)→金運、事業運、出世運、結婚運
- 鹹(「水」の気)→恋愛運、子宝運、信頼運、物事を再生させる
となります。
どの食べ物がどの五行にあたるかについては、一般向けの書籍やネットでも広く流布されているので、ここでは割愛させていただきますが、食べ物の五行の大まかな区分は以下の通りです。
- 「木」の気→野菜、豆、柑橘系の果物、マグロ、酢
- 「火」の気→夏野菜、タラの芽、スイカ、エビ・カニ、トマトケチャップ
- 「土」の気→根野菜・芋類、こんにゃく、牛肉、納豆、味噌
- 「金」の気→卵、チーズ、餅、鶏肉、カレー粉などのスパイス類
- 「水」の気→豆腐・豆乳、黒豆、黒ゴマ、魚介・海藻類全般、醤油
以上の大まかな区分を大体頭に入れていただいた上で、その時の状況に合わせてメニューを考え、食事をされることが、食事を通じて運気をアップさせるための大きな一歩になります。
②生まれた日の干支(十干)によって、積極的に摂取したい食べ物を認識しておく
風水では、その人が生まれた日によって、どの五行が体質に強く作用をし、また弱点なのかが変わります。 ここでは「大まかな区分」についてお話をさせていただきます。 四柱推命のサイトなどで、生まれた日の干支をお調べいただき、その干支の十干によって、積極的に取り入れたい食材の五行が分かります。 勿論、体質や病状によっては控えなければならない食材もあるかと思いますが、その場合はその食材を避け、同じ五行の他の食材で取り入れるなどして、柔軟に対処いただければと思います。
- 生まれた日の干支が「甲」または「乙」の方(「木」の気)→「水」の気の食材
- 生まれた日の干支が「丙」または「丁」の方(「火」の気)→「木」の気の食材
- 生まれた日の干支が「戊」または「己」の方(「土」の気)→「火」の気の食材
- 生まれた日の干支が「庚」または「辛」の方(「金」の気)→「土」の気の食材
- 生まれた日の干支が「壬」または「癸」の方(「水」の気)→「金」の気の食材
ご自分の全体的な運気を底上げする五行が分かったら、あとはその時々で上げたい運気や状況に応じて、他の五行の食材をプラスして、バランスを取るようにします。
「食べ物」という形ではなく、「飲み物」という形で取り入れるのであれば、以下の飲み物がオススメです。
- 「木」の気アップ→緑茶、ジャスミン茶、ウコン茶、ハーブティー、野菜ジュース
- 「火」の気アップ→コーヒー、ウーロン茶、プアール茶、ほうじ茶、麦茶
- 「土」の気アップ→紅茶、菊花茶、ゴボウ茶、なた豆茶、タンポポ茶、ココア
- 「金」の気アップ→ピーチティー、はちみつレモン、柚子茶、カリン茶
- 「水」の気アップ→黒豆茶、豆乳、スポーツドリンク、ゼリータイプのドリンク
食べ物だったり、飲み物だったり…と、上手に組み合わせて、必要な五行を補うようにするのが、食風水のもう1つのポイントになります。
③その時々の「旬」の食材を取り入れる
旬の食材は、栄養面だけでなく、運気の面でもパワーが強いですから、旬の食材を積極的にいただくようにしましょう。 この時、同じようなメニューでいただくのではなく、例えば、ほうれん草であれば、ほうれん草のおひたし(和食)というメニューだけでなく、ほうれん草のキッシュ(洋食)でいただくなどして、メニューに変化をつける
ようにしていただくようにするのがポイントです。1日3食のうち最低でも1食は、「旬」の食材を使った料理をいただく
ようにすると、運気アップに効果的です。 また、「食材の鮮度」も運気に大きく影響しますから、鮮度の良い食材を使って料理をする
ことも非常に重要です。 普段の買い物は、鮮度の良い食材を扱ったお店を選ぶようにし、かつ、可能であれば食材は「午前中」に買うようにすると良いでしょう。 「産直」や「道の駅」など、生産農家から直接買えるようなお店もオススメです。④レトルト食品、インスタント食品、冷凍食品の多用はNG
レトルト食品やインスタント食品、冷凍食品は非常に便利なのですが、食風水の観点からすると、これらの食品の多用はNGです。 その理由としては、どうしても「生」の食材と比べると、食材が持つ気の状態が落ちているからです。 また、同時にこれらの食品を使うにあたっては、「電子レンジ」を使うことが多くなるわけですが、電子レンジ=過剰な「火」の気により、食べ物が持つ運気が燃やされてしまう
ため、普段の調理においても、電子レンジの多用はあまりオススメしません。 コンビニ弁当やスーパーのお惣菜など、電子レンジで温めて食べるものが、運気の観点からあまりオススメ出来ないのは、こうした理由からです(「器」の問題もありますが)。 ただ、これらの食品はイザという時に頼りになるし、何かと便利ですから、全く使わない…というのも現実に即していないのではないかと思います。 その場合の解決策として、生の食材を使って作った料理をどこかに取り入れること
例えば、インスタントラーメンであれば、もやしを炒めたものをプラスするとか、お子様のお弁当であれば、コロッケあたりは冷凍食品だけれども、卵焼きや野菜のおひたしはきちんと作るとか、そういったことをプラスしていただければOKです。 また、こうした食材を使った料理をいただく場合は、デザートに生のフルーツor生のフルーツを使ったデザートをいただく
ようにすると、より運気を補充出来るのでオススメです。⑤調味料は天然の質の良いものを選ぶこと
調味料は、なるべく天然の質の良いものを選ぶことも、食風水を実践するにあたって重要なことです。 具体的な例を挙げるとすると、- 砂糖→上白糖よりは「黒砂糖」や「蜂蜜」、「メープルシロップ」を選ぶ
- 塩→ミネラル成分が豊富な「粗塩」や「岩塩」を選ぶ
- 油→サラダ油のような混ぜ物ではなく、きちんとした油を選ぶ
- 味噌・醤油→丸大豆を使って、きちんと寝かせて作った質の良い物を選ぶ
- 煮干し粉
- 昆布粉
- 鰹節粉
- ダシパック