季節と運気の変わり目の「土用」に気をつけよう!

7月も下旬になると、「土用の丑」という言葉を耳にする時期になるわけですが、「そもそも土用って何?」「何で“ウナギ”なの??」という疑問を、少なからず一度は抱いたことのある人も決して少なくはないのではないでしょうか。

そもそも「土用」というのは、季節の変わり目にあたり、春夏秋冬、それぞれ各1回ずつあります。
そのため、運気の観点からは、「土用」の時期というのは、少し注意が必要な時期にあたります。


①春夏秋冬それぞれの「土用」について

季節の変わり目である「土用」には、春夏秋冬、それぞれ各1回ずつあるのですが、

  • 春土用→毎年「立夏」の前の約18日間
  • 夏土用→毎年「立秋」の前の約18日間
  • 秋土用→毎年「立冬」の前の約18日間
  • 冬土用→毎年「立春」の前の約18日間

なのですが、これだけでは何のことやらサッパリ意味不明でしょうから、その年の暦にもよりますが、各土用の具体的な時期は、

  • 春土用→毎年4月17日前後~5月5日前後(5月の月変わり前日)まで
  • 夏土用→毎年7月20日前後~8月6日前後(8月の月変わり前日)まで
  • 秋土用→毎年10月20日前後~11月6日前後(11月の月変わり前日)まで
  • 冬土用→毎年1月17日前後~2月3日前後(11月の月変わり前日)まで

になります。
これらの土用期間に避けたことが良いこととしては、

  • 地鎮祭
  • 新居の購入
  • 増改築
  • 引越
  • 吉方位旅行
  • 造園・土木・エクステリア工事
  • 土を動かすこと(盛り土・穴掘りも含む)
  • 井戸を掘ること
  • 土いじり(ガーデニング含む)
  • 穴を開けること(壁に穴を開けたり、ピアスの穴を開けるのもNG)
  • 開店・開業
  • 就職・転職
  • 結婚・結納
  • 新しく物事をスタートさせること

などがあります(特に気をつけて欲しい部分は赤文字、そこそこ気をつけて欲しいことは青文字にしてあります)。
どうして土用期間中に、これらのことを避けなければならないのか?と言うと、

土用期間中は、破壊と腐食を意味する「五黄土星」の気を受ける時期だから


です。
それ故に、新しいことを始めたり、引越をしたり、土をいじったりすると、五黄土星特有の凶作用を喰らうことになってしまうからです。

五黄土星という星の怖いところは、

自分が気付かないうちに、どんどん悪い方悪い方へと、物事が負の連鎖を起こしやすい


というところにあります。
そのため、この土用の時期は、何とかこれらのことは思い止まった方が賢明です。

ただ、土用期間中であっても、農作業の関係でどうしても土をいじらなければならないとか、草むしりをしなければならないという日は、

間日(まび)」


と呼ばれる日にやるようにします(ただし、土に直接触れないように、最低限、ゴム手袋は装着して下さい)。
「間日」は、それぞれの土用で決まっています。
なお、その日の干支は、カレンダーなどでご確認下さい。

  • 春土用→その日の干支が「」、「」、「」の日
  • 夏土用→その日の干支が「」、「」、「」の日
  • 秋土用→その日の干支が「」、「」、「」の日
  • 冬土用→その日の干支が「」、「」、「」の日

ただし、あくまで「間日」は応急処置的な意味合いが強いので、必要最低限のことしかやらないようにした方がいいのは言うまでもありません。

②春夏秋冬、それぞれの土用には「土用殺」がある!

春夏秋冬、それぞれの土用には「土用殺」と呼ばれる凶方位があります。
これもまた、それぞれの土用によって決まっています(毎年固定)。

  • 春土用→南東
  • 夏土用→南西
  • 秋土用→北西
  • 冬土用→北東

先程もお話させていただいた通り、土用の間は五黄土星の気を受けますから、

土用殺を冒すと、五黄殺とほぼ同じの凶作用を受けることになる


ため、それぞれの土用期間に入ったら、例え吉方位であったとしても、これらの方位への引越、及び、吉方位旅行はNGですのでご注意下さい。

また、土用期間中は全方位パワーダウンするため、例えば吉方位へ旅行するにあたって、全く吉効果が得られないとは言いませんが、土用以外へ旅行をした時と比較すると、どうしても効果が弱いので、行かないよりは行った方がいいに越したことはないのですが、

吉方位旅行において、コストパフォーマンスを重視したいのであれば、土用前or土用明けに吉方位旅行へ行かれることをオススメします


逆に、凶方位へ行った場合、より凶作用を喰らいやすいので気をつけましょう。

③それぞれの土用で気をつけるべきこと

土用の間は「季節の変わり目」ということもあり、健康管理に気をつけたい時期でもあります。
春夏秋冬、それぞれの土用で気をつけるべきポイントは以下の通りです。

  • 春土用→五月病、気力減退
  • 夏土用→熱中症、夏バテ
  • 秋土用→夏の疲れが一気に出る、老け込む
  • 冬土用→風邪、インフルエンザ

いつの土用もそれぞれしんどいものですが、

春夏秋冬、4つの土用の中でも、一番キツイ&注意が必要なのは「冬土用


でして、しんどさの順を並べると、

冬土用>春土用>夏土用>秋土用


になります。
これは、土用の間は勿論「土」の気と、各シーズンの持つ五行との関係を見れば一目瞭然です。

  • 冬(「」の気)土用→土剋水
  • 春(「」の気)土用→木剋土
  • 夏(「」の気)土用→火生土
  • 秋(「」の気)土用→土生金

また、冬土用の間は、時期的にも年変わり前ということもあり、その年の運勢の影響が最も出やすい時期でもあります。
そのため、その年の運勢が「凶」である人ほど、冬土用はキツイ可能性が高いので、その点にはくれぐれもご注意下さいね。

④土用の間にやった方がいいこと

散々、「土用は怖ぇぞ~!」と脅しまくってきましたが、逆にこの時期だからこそやった方がいいことというのがちゃんと存在しています。
この時期やった方がいいこと、それは、

大掃除と整理整頓、各種定期点検、季節に応じたお部屋の模様替え


逆に土用の時期は、ある意味開き直ってしまって、あれこれ動かずに、家の中のことや、足元の強化をやった方がベストなんですね。

どうしても土用の間は、五黄土星の影響により、厄が溜まりやすい時期でもありますから、

サウナや半身浴、プチ断食、瞑想、ヒーリングなどで心身を浄化


すると良い時期でもあります。

また、健康状態が運気を左右する時期でもあるので、健康管理もそうですが、

体調の変化に敏感になること


が非常に重要です。
「何か最近、調子がおかしいな…」と思ったら、無理をせずに早めに病院へ行きましょう。
また、通勤や通学などで車やバイク、自転車に乗っている人は、オイルやバッテリーの状態、タイヤの空気圧などのチェックをお忘れなく。

「土用だから」と変に身構えず、上手に土用を活用するくらいの気持ちで、土用だから出来ることを実践していただければと思います。